船橋聖書バプテスト教会

子どもたちに神を教えるために(2)/絵本の会「ko.to.ba」

愛する主よ。私は求めません。すばらしいわざも、高貴な職業も、人の目をひく仕事も。あなたを指し示す幼子を与えてください。あなたへの祈りをささげる可愛い声を与えてください。あなたの御顔を見上げるきらきらした二つの眼を与えてください。愛する主よ。私の求める冠、それは、幼い子を教えること。私は求めません。賢者や名士、偉人たちといっしょに立つことを。私の望み、それはただ、子どもといっしょに門を入ること。
(筆者不明)

【1】早くから子どもの霊的必要に応える

ことばで表現できる前にから、子どもは親を見ています。そして親を通して、何が良い事か悪い事か、何が一番大切かを見ています。また、自分が受け入られているか、愛されているかを、絶えず確かめ、信頼すること愛する事を学んでいます。
そして、親が思っている時よりもっと早い時期から、子どもは「どうしたら両親と共に歩んでゆけるか、そして両親が信じ大切にしている神とどうしたら共に歩んでいけるか」を、真剣に考えているのです。

【2】神様についての正しい捉え方を子どもが持てるように

間違った概念を植え付けないようにしましょう。「悪い子だったら、神様は愛してくださらないのよ」、とか、「おりこうさんにしていたら、天国に行けるのよ」と言って、子どもが親に従順になるように、子どもを恐れさせてはなりません。
「あなたがもし・・・ならば」とか「あなたがこうしたならば・・・」という条件つきの言い方をしていたら、子どもを脅すことになってしまいます。そのような扱いを受け続けたら、子どもは神様に受け入れられ、また親に受け入れられる確信を持つことが困難になってしまいます。

【3】親子で共に良いものをめざしましょう

キリスト教のきよさや愛を身につけてほしいと、子どもを日曜学校やキリスト教主義の幼稚園や学校に通わせる御両親もおられると思います。しかし、この社会で成功してほしいから、大きくなったら学力や才能を伸ばしたい、成功するためにはずるさやしたたかさも必要だと考えておられたらどうでしょう。
子どもは、親が大切にしているものを大切にし、やがて聖書の教えを捨ててしまうでしょう。神様は約束しています。

まず神の国と神の義を求めなさい。そうすれば、これらのものはすべて、それに加えて与えられます。
(マタイ6:33)

子どもにキリストの教えを伝えたいと願われるのなら、ご両親もごいっしょに聖書の教えに親しんでいただきたいのです。

『心に緑の種をまく~絵本のたのしみ~』(渡辺茂男著 岩波書店 2016年発行より)

3月号で紹介の『かもさんおとおり』は、年間の世界中の絵本の中から最高の栄誉「コールデコット賞」を受賞した本ですが、傑作が生みだされたエピソードが、楽しい物語です。
当時マックロスキーさんは、ボストンのジョージ・スクール・オブ・アートを卒業後、故郷のハミルトンに戻るのですが、再びニューヨークのナショナル・アカデミーで2年間勉強し、ボストンで壁画製作の仕事に従事していました。そして仕事場への行き来で通るパブリック・ガーデンで楽しそうに遊ぶカモの群れを眺めているうちに、ある日実際にカモの行列が、道路で自動車の流れを止めるのを見て、『かもさんおとおり』のアイディアが生まれました。
ところが、それからが大変!実は、マックロスキーにとってとてつもない苦労が待っていたのです。それまでは、この世の中に存在しない竜とか・・・変なものばかり絵に描くことが好きなので、カモを描いても納得のいくように描けません。動物園や博物館に日参。檻にしのびこんだり、木の上から眺めたり、剥製と1日中にらめっこしたりの日が続きます。
あげくのはてが、鳥屋と交渉して、生きた「マガモ」を4羽買いこみ、アパートのスタジオで画学生の友人2人と4羽の同居がはじまります。友人は何も言わなかったけれど、4羽がマックロスキーのスケッチに文句のつけどうし。カモの泳ぐ姿は、いっしょに水ばりの風呂に入ってスケッチしなければなりませんでした。それから、子ガモも6羽仕入れました。
笑い上戸の子ガモ、泣き虫、うるさい、たいくつそうな、走る、歩く、すわる、のびる、寝る・・・の子ガモたちとくるから、なにもかも、カモずくめになってしまったらしいのです。だから「かもさんおとおり」は、こんなに楽しい絵本になったのです。

オハイオ州の小さな町で生まれたマックロスキーは、小学生時代から絵を描くのが大好き。また発明狂のいたずら小僧で、壊した時計は数知れず。それにいつもハーモニカばかり吹いていた。絵の感覚もさることながら、音感も相当なものだったらしいです。
娘サリーが生まれて『サリーのこけももつみ』、次女のジェーンのいたずらざかりの年に『海べのあさ』、それから数年もたたないうちに、ひと夏の大自然のドラマを色と形とフィーリングと詩で歌いあげた『すばらしいとき』が生まれました。この作品も栄えあるコールデコット賞が与えられました。
2冊の絵本ノートからは次回に掲載します。

4月の絵本

0歳から

『おててがでたよ』林明子作絵、福音館書店
赤ちゃんには美しい響きのある言葉と楽しく明快な絵本が必要です。シリーズ『くつくつあるけ』の中の1冊です。
『しろくまちゃんのほっとけーき』わかやまけん作、こぐま社
ぽたん、どろどろ、ぴちぴち・・楽しい擬音でホットケーキが焼けるにおいがしそうな絵本。まだ意味のわからない子でも繰り返しの言葉を心地よく感ずる。シリーズたくさんあり。ユーモラスな筋運びの中にお母さんの愛が伝わってきます。いやだいやだと言う時期に。
『まる まる』中辻悦子文絵、福音館書店
簡潔な色と線の組み合わせによってくり抜かれた丸が様々に姿を変えます。
『ふしぎなたまご』ディツク・ブルーナー文絵、いしいももこ訳、福音館書店
子どもがはじめて出会う絵本。4集ある3集目の1冊。

4歳から

『いたずらきかんしゃ ちゅうちゅう』バージニア・リーバートン文絵、村岡花子訳、福音館書店。
小さな機関車ちゅうちゅうは、重い客車をはずして、逃げました。信号も踏切も無視して走ったが・・・画面いっぱいの木炭画がダイナミック。
『たんぽぽ』平山和子文絵、福音館書店
冬の間葉を寝かせていたタンポポが、春に新しい葉を出して立ち上がり、花を咲かせて綿毛を飛ばして根づくまで。根っこの長さにはびっくりします。
『ふしぎなナイフ』中村牧江さく、林健造さく、福田隆義え、福音館書店
固いはずのナイフが、伸びたり、縮んだり、切れたり、ふくらんだり・・・。子どもたちは「あっ」と驚きながら、大喜びします。

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