船橋聖書バプテスト教会

しつけの方法・・・感化を与える/絵本の会「ko.to.ba」

今回は、しつけの3要素―(1)規則、(2)模倣、(3)感化―の3番目を見てゆきます。

良い行いを身につける動機は何でしょう。

感化によるしつけとは、「親が子どもを大好きで大切にしていることを身をもって伝える」ことです。 これは、しつけるイメージとはかけはなれているように思われますが、しつけにおいて最も大切な要素です。

これまでお話ししたように「しつけとは・・・良い行ないをするように励まし、好ましくない行ないを是正して、子どもの性格を建設的に総合的に形づくること」です。 好ましくない行ないをなくしてゆくことは、それが良くないことだと(時には罰を与えることで)教える方法を用いるでしょう。 しかし、「あれはだめ、これはだめ」と言うだけでは何が良いのかを子どもは見つけることはできません。
そのために、前回学んだように「良い行ないを周囲がもはんとして示し」ます。

では、私たちは、なぜ良い行ないをめざすのでしょう。それを伝えるのが「感化」です。

絵本の会「ko.to.ba」の様子

感化は、生きることのすばらしさを伝えます。

絵本の会「ko.to.ba」の様子

親が子どもと共に幸せに生きていること自体が、もっともすばらしいしつけとなります。 「あなたが与えられて良かった、いっしょに歩めてうれしい、しあわせ、これからもいっしょに生きたい」というメッセージが、 ことばやふれ合いで伝わるならば、子どもは生きていくことはすばらしい事だと人生に確信を持つことができます。 いっしょに仲良く幸せをもっとすばらしいもの、確かなものにしたいと願うようになります。
その時、良くない行いをやめ、親が示す良いもはんにならうように育ってゆくのです。

しつけがうまくいく秘訣は、どれくらい親が子どもを愛し、喜んでいるところにあります。 このことを抜きにして、うまいしつけの方法を探し工夫しても、しつけは効果を発揮しません。 子どもは、親の気持ちや愛情を敏感に感じ取ります。理屈抜きに自分に対する笑顔を求め、それに応えます。 親の一貫した愛情が、子ども一貫した良い行動を育むのです。

また子どもは、親がいつでも頼りになる存在であることを確認しますし、それを願っています。親はそれに応える必要があります。

こうして家族の中に、愛と信頼の関係が確かにされることが、効果的なしつけを行なうために必要なのです。

完璧でなくて良い、小さな幸せを喜びとしましょう。

しかし親は完璧な存在ではありません。人はみな欠けや弱さをかかえています。 どんなに地位や能力が、あってもなくても、神の前に人は取るに足りないものです。 しかし同時に、人間は一人一人のいのちは世界よりも重い存在です。 なぜなら神は私たち一人一人を、ご自身の御子さえも犠牲にされる程に愛しておられるからです。

両親が二人共―それなりに、完全でなくても良い―幸福感を持ち、満ち足りでいるならば、もはやそれだけで子どもに良い結果をもたらします。

「あなたの父と母を敬え。」これは約束を伴う第一の戒めです。「そうすれば、あなたは幸せになり、その土地であなたの日々は長く続く」という約束です。 父たちよ。自分の子どもたちを怒らせてはいけません。むしろ、主の教育と訓戒によって育てなさい。 (エペソ6:2-4)

気候のはっきりしない時です。そしてまだまだ予断を許さぬコロナです。秋には「ko.to.ba」の会が開かれ、皆さまとお会いしたいです。

さて、「言葉」について考えてみたいと思います。ことばは親が教えるべきであり、人々に語りかける基本的なものです。 よい絵本は、子どもに語りかけようとする親のことばの内容をより豊かなものにしてくれます。 2~3歳の時期に、詩的なことばの世界を通り抜ける体験をさせてください。 3歳ごろになり、物語絵本を多く読むと、ことばの体験を豊かにします。よい本とは、世代を超えて読みつがれるものです。

1歳~

『にんじん』せなけいこ/さく・え 福音館書店
お母さんの作った絵本として、子どもたちに好評。どの1冊にもユーモラスな筋運びの中に母親の愛と願いがこめられたはり絵の絵本
『かおかおどんなかお』柳原良平/(文絵) こぐま社
赤ちゃんと楽しむ本。笑った顔、泣いた顔・・・赤ちゃんが生まれてすぐ興味をもつ人の表情を、さまざまな色と表情で描き分けています。
『みどりのぼうし』五味太郎/作 福音館書店
みどりの帽子に次々おとずれる虫や動物たちで音楽会をしていると、カミナリ・・雨。でも大丈夫。
『ちいさなさかな』ディック・ブルーナ/さく 福音館書店
子どもが初めて出会う絵本。さかなとあひると女の子のおはなしで、美しい文章で書かれている。

4、5歳~

『ティッチ』パット・ハッチンス/さく・え いしいももこ/やく 福音館書店
みそっかすの末っ子ティッチに、兄さんたちにアッと言わせる事件が・・・。
他に『ふかぶかティッチ』『きれいずきティッチ』
『ちいちゃい ちいちゃい』…イギリスとアイルランドの昔話より 福音館書店
このお話は、絵はなく、耳で楽しむお話(・・)です。 「ちいちゃい、ちいちゃい」という言葉の繰り返しからくるおかしみで子どもたちの心をくすぐり、 骨が現れるあたりからうす気味悪くなり、一瞬ドキッとして、スパッと終わる。

お話は他にないやり方で想像力を刺激します。 人間として成長するためには、ごく幼いころから刺激されることが必要です。詩やお話を聴くことは、とても大切なことです。

最近のおすすめ 科学の本

『このあな なんじゃ…ひがたのいきもの へん』きむら たえこ /さく みぞぐち ともや /え 仮説社
干潟を歩くと、いろんな穴が…なんじゃと問いかける左のページに対して、右のしかけをめくると穴の中と住んでいる生き物が登場する。 シオマネキなど。とぼけた文と絵が楽しい。 (巻末は干潟についての解説と図鑑)「なんじゃなんじゃ このあななんじゃ」「おみそしるに いれておいしい アサリじゃ~!」
…4歳くらいから

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